宮古用水の機能と歴史、宮古土地改良区の活動等をご紹介します
   
 古くから農業・農村社会であった宮古島は、干ばつ・台風等の自然災害が常に生活と同居し、自然災害から生活をいかに守るかという自然との戦いの歴史がありました。
 昭和46年に180日間で降雨量162mmという大干ばつに見舞われ、宮古の農業は壊滅的な打撃を受けました。その被害は、サトウキビで平均反収が約7トンだったものが、その年は1.25トンと悲惨なものでした。昭和47年の本土復帰の世替わりを契機に「畑に水を、若人に夢を」を合い言葉に農民は、かんがい事業の実現のため立ち上がり、国や県、関係機関に繰り返し陳情してきました。その働きかけが実り、昭和62年に国営かんがい事業が着工となりました。
 事業は地下ダムにより約2,400万トンの水源を確保し、8,400haに畑地かんがいを行うという大規模なものです。川のない宮古島に2,400万トンを貯える地下ダムが、世界に先駆けて完成したということは常識では考えにくい奇跡的な事業であり、また長い間苦しめられてきた「干ばつ」を知らない「水利用農業の展開」が可能になるということは、これまでの宮古農業の歴史から見ると「宮古の農業改革」といえるほどの大偉業であります。

 事業の経過
昭和46年 3月15日〜9月16日
昭和47年 5月15日
昭和47〜48年度
昭和50年度
昭和51年10月1日
昭和52年 10月〜54年 3月
昭和54年 4月
昭和55年 4月
昭和59年〜61年度
昭和61年 8月11日
昭和62年 5月23日
昭和62年 9月10日
昭和62年10月 1日
昭和63年 3月10日
昭和63年 8月
平成元年 8月14日
平成元年 8月17日
平成2年 2月 5日

平成 2年 2月 6日
平成 4年 7月23日
平成 5年 7月29日
平成 5年11月
平成 8年 3月

平成 8年7月

平成12年11月15日
平成13年 1月23日
平成13年 3月
●宮古島大干ばつ(185日間の降水量162o)
●沖縄本土復帰
●宮古島農業用水調査
●国営「宮古西部地区」調査開始
●八重山宮古総合農業開発調査事務所宮古支所開所
●実験用「皆福地下ダム」(城辺町)施工
●宮古地域国営土地改良事業推進協議会発足 (※設立総会ー昭和55年9月3日)
●国営土地改良事業直轄調査「宮古地区」調査開始
●国営「宮古地区」全体実地設計
●「宮古地区」国営かんがい排水事業着工促進大会
●「宮古島地下水保護管理条例」公布、施行
●国営宮古土地改良事業施行申請書提出
●沖縄総合事務局宮古農業水利事業所開所 
●国営宮古土地改良事業計画決定 (※確定ー昭和63年4月21日)
●砂川地下ダム着工 
「宮古土地改良区」設立認可
●農用地整備公団事業実施の申し出
●公団営宮古区域農用地等緊急保全整備事業実施計画認可
(※国営宮古土地改良事業計画変更、 農用地整備公団営に一部承継:農用地緊急保全整備事業)
●農用地整備公団宮古地下ダム事業所開所
● 東山ファームポンド掛り通水式
●散水式(上野村字新里安谷原)
●砂川地下ダム止水壁締め切り完了(昭和63年着工)
●来間島ファームポンドを最後に全ファームポンドが完成
(※H3.9東山FP/H4.1野原岳FP/H5.3ミルク峰FP/ H6.2仲尾峰FP/H7.6ピンフ岳FP)   
●福里地下(主)ダム止水壁締め切り完了
(※平成6年着工) 注)副ダムの止水壁の締め切り完了は平成10年12月
●両事業完工式
●風力発電施設完成(城辺町字砂川安谷原)
●両事業完了

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